TBF-1C アベンジャーの製作

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TBF-1C(VC-19,ハセガワ1/72)

積んだままにしていたTBF-1Cのプラモデルを作ったので記載します。

実機について

 TBF-1は1939年3月に仕様が示され1941年8月に試作機が初飛行し、1942年1月から量産機の引き渡しが開始されました。1942年6月4日のミッドウェー海戦から実戦に参加しています。TBF-1は機種に7.7mm機銃を備えていましたが、これを撤去し両翼に12.7mmを装備したのがTBF-1Cです。
 ちなみに天山は仕様提示は1939年10月、生産開始は1943年2月、実戦配備が1943年7月と仕様で約半年、実戦配備で約1年遅れての登場となっています。

キットについて

 ハセガワの1/72、品番AP33です。ずいぶん前に購入し、度重なる引っ越しで箱はなくなり、中身だけになってしまいました。初版はたぶん30年くらい前、ハセガワが1/72の新製品を多数出してた時期のころだと記憶しています。トライカラーのVC-17とツートンカラーのVC-19の所属機のどちらか選択できます。VC-19所属機を選択しました。

コクピットの製作

 説明書に沿ってコクピットから作成しました。ただ座席のパーツがひとつなくなっていたので、残っていた座席のパーツを手本にプラバンで自作しました。内部の計器盤のデカールは使えなかった為、フラットブラック(タミヤ・アクリル:XF-1)の塗装のみとしました。機体内部はイエローグリーン(タミヤ・アクリル:XF-4)で塗装しました。

キットのパーツをもとにプラバン(0.3mm厚)で自作しました。
コクピット部。後ろの座席が自作したもの。

胴体の組み立て

 一度仮組みを行い、エンジンとカウル内の見え方とパーツの合いを確認しました。カウル内とエンジン隔壁の指定色は機体内部色でしたが、陰になる部分であったのでフラットブラック(タミヤ・アクリル:XF-1)で塗装しました。エンジン本体はガンメタル(タミヤ・アクリル:X-10)で塗装後、フラットアルミ(タミヤ・エナメル:XF-16)でドライブブラシをしました。
 胴体の後部、尾輪収納庫付近にやや大きめの隙間ができた為、プラバンで塞ぎました。機体内部はコクピットと同様にイエローグリーン(タミヤ・アクリル:XF-4)で塗装しました。
 胴体側面の観測窓を接着後、エンジン/コクピットを挟み込んで胴体の左右を張り合わせます。最後にカウリング先端パーツを接着します。
 アベンジャーってボリュームあふれるイメージを持っていましたが、胴体に関してはイワシのような細長いスマートな形状をしています。

仮組みをしてカウル内の見え方を確認。
隔壁はフラットブラックで塗装しました。
後部下面の機銃座と尾輪庫に隙間ができました。
隙間にプラバンを挟んで塞ぎます。
意外とスマート。
上から見てもスマート。

主翼の組み立て/主翼・尾翼の胴体への取り付け

 主翼のパーツは上面・下面に分かれています。左右の主翼を組み立て、胴体に取り付けます。主翼にモールドされた主脚庫はフラットホワイト(タミヤ・アクリル:XF-2)で塗装しました。最初は筆塗りしましたがうまく塗れなかったので、エアブラシで塗装しました。また機体の継ぎ目等にフラットブラック(タミヤ・アクリル:XF-1)を塗装しました。
 実は初めてエアブラシでの塗装に挑戦しました。塗料の粘度やハンドピースの開度とパーツまでの距離等、知らないことばかりだったので、きれいに塗装できませんでした。しかし凹凸のある面に均一に塗装ができることがわかり、驚きました。

非常に大きい。
主翼があるとマッシブな印象に変わります。
主脚庫の白塗装は苦手です。
初のエアブラシ塗装。塗料のハネがひどいですが、良い練習になりました。

機体の塗装

 機体が概ねできたところで塗装しました。白とグレイのツートンカラーです。最初にフラットホワイト(タミヤ・アクリル:XF-2)で機体側面と下面をエアブラシで塗装しました。エンジンやコクピットに吹き込まないようマスキングしました。その後マスキングし直し、機体上面をダークシーグレイ(タミヤ・アクリル:XF-54)をエアブラシで塗装しました。

グレイ部分と側面の観測窓をマスキング。 フラットホワイトで塗装。
フラットホワイト塗装後、白く残す部分をマスキング。

銃座の作成・取り付け/尾輪の作成

 銃座は座席部と機銃部、キャノピーの3パーツで構成されています。座席部はイエローグリーン(タミヤ・アクリル:XF-4)、機銃部はガンメタル(タミヤ・アクリル:X-10)で塗装しました。
 製作中に尾輪のパーツを失くしてしまったので、プラ棒を組み合わせて自作しました。実機の写真と見比べながらそれらしく自作しました。

座席と機銃の2つのパーツで構成。
上からキャノピーを取り付けます。
塗装のムラがありますが、軍用機ということでOK。
尾輪のパーツをプラ棒で自作。実機の写真を見ながらそれっぽく作成しました。 強度を得るために太目に作りました。
作業しやすいようプラ棒は長めの状態で接着し、機体に合わせて切り詰めて調整しました。 プラ棒同士を接着する際はピンバイスで穴を通して接着面を稼ぎました。
タイヤの部分はプラ棒の輪切りです。 タイヤを支えるフォーク部分は塗装で済ませています。

キャノピーとプロペラの取り付け

 キャノピーとプロペラを取り付けます。プロペラは中心部はクロームシルバー(タミヤ・エナメル:X-11)、ブレード部分はフラットブラック(タミヤ・アクリル:XF-1)、先端はフラットイエロー(タミヤ・アクリル:XF-3)で塗装しました。

細部塗装とデカール貼り付け

 翼端灯はクロームシルバー(タミヤ・エナメル:X-11)で塗装後、右はクリヤーブルー(タミヤ・アクリル:X-23)、左はクリヤーレッド(タミヤ・アクリル:X-27)で塗り重ねました。主翼上面の歩行帯はフラットブラック(タミヤ・アクリル:XF-1)及びダークグレイ(タミヤ・アクリル:XF-24)、排気管は焼鉄色(クレオス・アクリジョン:N76)で筆塗りしました。
 デカールは劣化していた為、国籍マークと数字はサンコーマーク工業のデカールを使用し、細かなデカールはタミヤつや出しニスでコーティングした上で使用しました。

アンテナ等の取り付け/完成

 最後に壊すおそれのあったアンテナ等を取り付けて完成です。

アンテナ等は最後に取り付けました。

まとめ

 座席と尾輪のパーツの自作や初めてのエアブラシの使用がありましたが、無事完成できました。また劣化したデカールも何とか使用できたことも良い経験になりました。久々にプラモデル完成で改めて模型の面白さを感じることができました。

 

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